ニューイヤー駅伝“消えた優勝旗”9カ月遅れでVホンダに授与 富士通が全額負担で再作成
日本実業団陸上競技連合は30日、ホンダが初優勝を飾った全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の優勝旗の贈呈式を埼玉県内で行った。約9カ月遅れで受け取った同社駅伝部の小川智監督(44)は「9カ月前の感動をまた再び思い起こした」と喜び、主将の設楽悠太(30)は「(次の)ニューイヤー駅伝まで残り3カ月間。連覇ができるように陸上部一同頑張って行きたい」と気持ちを新たにした。
昨年の21年度大会で優勝した富士通が、同年11月に日本実業団陸上競技連合へ優勝旗返還の準備を始めたところ、保管ケーズごと所在不明になっていることが発覚。同社は12月中旬に問題を公表して謝罪し、再作成に当たっていた。
“新優勝旗”の制作期間は約4カ月で、費用は約100万円。富士通が全額負担したという。今後はホンダ社員の目が届く社内で、鍵付きのガラスケースに入れて保管予定。移動する際には複数人で行うなど紛失防止を徹底する方針だ。