紀平梨花が525日ぶり復帰戦 右足回復途上で演技 SP6位 56・69点に「ガックシきた」も笑顔

 SPの演技に臨む紀平梨花(撮影・石井剣太郎)
 SPの演技に臨む紀平梨花(撮影・石井剣太郎)
 SPの演技に臨む紀平梨花(撮影・石井剣太郎)
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 「フィギュアスケート・中部選手権」(24日、邦和みなとスポーツ&カルチャー)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、19、20年全日本選手権女王で18年グランプリ(GP)ファイナル覇者の紀平梨花(20)=トヨタ自動車=が、2季ぶりに実戦復帰。56・69点をマークし、6位発進となった。

 紀平は昨季、右足首の疲労骨折で全競技会を欠場。その結果、北京五輪出場も逃していた。今大会が昨年4月世界国別対抗戦のフリー以来となる525日ぶり実戦。2季前から使用するSP「The Fire Within」では、右足はまだ回復途上のため、難度を落とした構成で挑み、冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を何とかこらえながら着氷すると、3回転サルコー-2回転トーループ、最後の3回転トーループもまとめきった。演技後は表情は硬かったが、何度がうなずいた。

 演技後は「本当にトリプル(3回転ジャンプ)を始めて1週間。その割にはジャンプを跳べた。点数を計算してなくて、何点だろうって思っていたんですけど、見慣れない数字だったので、ガックシきた。演技内容としてはベストではないですけど、大きなミスなく終えられた。次に繋がる演技だった」と、笑顔も交えながら語った。

 右足の状態については「昨日の朝、痛かったので、ジャンプはオフにして回復に努めた。完治までもうすぐというところ。ここから悪化しないように、この2日間だけ乗り切りたいです。無事安全に悪化せず。とにかく通過できたら」と、語った。回復に努める選択肢もあったが、「全日本を捨てるのは無理」と、出場を決めた。

 26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を目指す紀平は、22日に自身のインスタグラムに「怪我は後少しのところですがまだ完治ではない」とした上で「去年のようにまた悪化しないように、氷上練習もたくさんは積めていませんが、構成を落として出場します」とつづり、また「全日本選手権にどうしても出たいので、中部選手権予選通過できるように無理しすぎず、でも頑張ります!!!」(原文まま)と、全日本選手権(12月、大阪)への出場を当面の目標に掲げていた。

 中部選手権はシード選手(河辺愛菜)を除く上位13人が西日本選手権に進出する。紀平は西日本選手権はGPシリーズ出場のため免除されるため、全日本選手権出場には中部選手権を突破する必要がある。

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