飛び込み・馬淵優佳が復帰後ベストで5位 兵庫代表で5年ぶり父とタッグ 栃木国体

1本目の演技を行う馬淵
3本目の演技を飛び終え、馬淵崇英コーチ(左から2人目)の元に向かう馬淵優佳(右)
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 「栃木国体・飛び込み」(15日、日環アリーナ栃木)

 成年女子3メートル板飛び込みが行われ、馬淵優佳(兵庫・ミキハウス)が復帰後ベストとなる285・60点で5位だった。昨年12月に電撃復帰してから栃木を拠点にしているが、一度目の現役時代は兵庫県にあるJSS宝塚で練習を重ねていた。今大会は兵庫代表として出場。世界選手権銀メダルの玉井陸斗(JSS宝塚)を育てたコーチで、実の父である馬淵崇英コーチに師事している。

 1本目から長身を生かした美しい飛び込みを見せて、4位タイと上々の滑り出し。その後も全ての演技をミスなくまとめきった。今シーズンを経て演技の安定性を印象づけた。

 17年5月に競泳の瀬戸大也と結婚。同年8月に一度引退したが、出産を経て昨年12月に電撃復帰した。2児の母として子育てと、週5~6回の練習を両立。24年パリ五輪を最大の目標に置き、1度目の現役よりも高難度の技に挑んでいる。

 6月の関西選手権で3メートル板飛び込み、同1メートルで2冠を達成。8月に行われた日本選手権では同3メートルで五輪代表選手に次ぐ4位。同1メートルでは2015年以来7年ぶり3度目となる優勝を果たし、復帰後約9カ月で日本の頂点に返り咲いた。

 夢舞台の可能性を広げるために、今後は個人種目だけでなく、昨夏の東京五輪代表の榎本遼香(栃木県スポーツ協会)とペアを組み、シンクロ板飛び込みに挑戦することも明言している。

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