「大相撲秋場所」（１１日初日、両国国技館）

　御嶽海が９日、充実の出稽古で得た自信をのぞかせた。８月下旬に春日野部屋へ３日間。幕内栃ノ心や碧山をつかまえ、意欲的に申し合いをこなした。普段は部屋に関取は自身のみ。「本当に良い稽古だった。充実していた」と実力者との手合わせを喜んだ。

　初のかど番だった名古屋場所は、２勝４敗で迎えた７日目から新型コロナで途中休場。右肩に負傷を抱えていたこともあり「いろいろ考え過ぎた」と振り返る。現在は「すっきりしました」と解消。「落ちていても残っていても、やることは一緒だなって。かど番はあんまり考えていない」とシンプルな思考に立ち返った。

　秋場所の目標は、変わらず最低２桁勝利。この日は都内の部屋で、基礎運動で汗を流した。「何があっても初日、２日目は白星。で、３日目、４日目から感覚取り戻して、グーッと上げていきたい」と青写真を描いた。