フェンシング・ロンドン銀の三宅 代表活動区切りも「分岐点なのかな」コロナ禍にウーバー配達も経験

 「フェンシング・全日本選手権」(9日、駒沢体育館)

 男子フルーレ個人の決勝トーナメント3回戦が行われ、2012年ロンドン五輪団体銀メダリストの三宅諒(31)=フェンシングステージ=が、舩本誠志郎(ネクサス)に13-15で敗れた。

 試合後に三宅は「自分自身の進退を考えるシーズンでもあった。ここがナショナルチームで活動するところの分岐点なのかなと考えている」と切り出した。続けて「若い選手が出てくる中で、3世代前の僕がいる。応援する側、サポートする側になっても(男子フルーレの)チームは強くなっていくんじゃないのかな。この前のアジア選手権で金メダルを僕がいなくても取りましたし。そういったところから自身のこれからについて考えている」と心境を明かした。

 新型コロナウイルスが世界的に流行したこの2年。三宅自身も結婚などで生活が変化。五輪延期となったことでスポンサー契約を自ら解除し、ウーバーイーツ配達員として練習費用を稼ぐこともあった。

 その中で普段の生活から、競技と自身の関係を考えることもあるといい「結婚したことで家にすぐ帰るようになったし、練習の中でライフサイクルを突き詰めているというよりかは、フェンシングを楽しむおじさんになりつつあるのかなという感覚」と話した。

 具体的な今後については「フェンシングは好きですから関わりたい。とはいえ代表でやっていくかはどうしようかなと。すっぱり辞めてと考えていない」と“現役”引退でないことを強調。最後に「事務所を通して決意表明しますみたいな場面がありましたら、楽しみにしていてください」と笑顔を見せた。日本フェンシング界をけん引してきた男の選択に注目が集まる。

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