桃田賢斗が3年ぶり王座奪還へ「自分にフォーカスしてベストを」あす開幕バドミントン世界選手権
バドミントン世界選手権(東京体育館)は22日から行われる。男子シングルスで同18、19年覇者の桃田賢斗(27)=NTT東日本=が21日、取材に応じ、3年ぶりの王座奪還へ向けて「自分にフォーカスして、自分のベストを出す。相手にあまりとらわれないようにしていきたい」と意気込みを語った。
19年は国際大会11勝と無類の強さを誇ったが、20年にマレーシアで交通事故に巻き込まれた。それ以降は東京五輪1次リーグ敗退、全英オープンベスト8など不本意な結果が続いている。「(自信は)少しずつ。練習の中での感覚は悪くないが、それを本番で出せてない。まだ不安の方が大きいですけど、やってきた練習をコートの中で出せたらいいかな」と、完全復活へ向けてきっかけをつかみたい今大会だ。
この日は前日練習が行われ、朝9時から1時間半みっちり汗を流した。会場は4コートが並び、照明も選手が「まぶしい」と話すほど強く照りつける仕様。桃田はその中でもリラックスした表情で調整を行い、「最初は距離感、天井の高さにリズムが合わなかったりしたが、途中から慣れてきて、いつもと変わらずプレーができた」と話した。
初戦はメキシコ選手と対戦する。ドロー表(トーナメント表)は確認せず、あくまで自分に集中することを強調した桃田。初の日本開催となる同大会に向けて「日本のファンの前で試合するのは久しぶり。応援、声援を感じながら楽しくプレーできたらいいかな」と力を込めた。




