金峰山が新十両 カザフスタン出身初の関取に「うれしい。初めてというのは一番大事」

 新十両昇進が決まった金峰山(日本相撲協会提供)
 新十両昇進が決まり、オンラインで会見する金峰山(左)と師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)(日本相撲協会提供)
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 日本相撲協会は27日、秋場所(9月11日初日、両国国技館)の番付編成会議を開き、金峰山(25)=木瀬、菅野改め栃武蔵(23)=春日野=の新十両昇進を決めた。

 リモート会見に臨んだ金峰山は「うれしいです。早く上がりたかった」と喜びを口にした。西幕下筆頭で迎えた名古屋場所は6勝1敗。優勝こそ逃したが、文句なしの十両昇進をだった。

 カザフスタン・アルマトイ出身。18歳で来日して相撲を始め、日大3年時に全日本選手権準優勝、4年時に全日本学生選手権で4強入りした。三段目100枚目格付け出しで初土俵を踏んだ昨年九州場所で、いきなり優勝。今年の春場所でも幕下で優勝した。

 カザフスタン出身者では初めての関取。「うれしい。世界に関取がいるけど、カザフスタンで初めてというのは一番大事」と意味の大きさをかみ締めた。所要5場所でのスピード昇進には「早かった」と満足げに話した。

 師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は「どういう相撲を取るか、イメージがわかない。何でもできるので」とスケール感に言及。「一日一番、心のスタミナをつければ、2、3場所で上がっていくと思う」とさらなる出世を期待した。

 金峰山は参考や目標にする力士は「いない」といい「自分の相撲を自分で考えて」と説明。次の目標を「とりあえず一つずつ考えて。十両なら十両、幕内なら幕内で、ちょっとずつ考えていきたい」と堅実に掲げた。

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