IOC・バッハ会長 札幌に好印象「良好な協力態勢」30年冬季五輪招致
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が5日、スイス・ローザンヌのIOC本部で共同通信の取材に応じ、2030年冬季五輪開催を目指す札幌市の招致活動について「政府や関係する公共団体と良好な協力態勢ができているように見える」と好印象を口にした。
「日本オリンピック委員会ともよく連携している。五輪を開催しようとすれば、こういった協力関係は欠かせないものだ」とも話した。
30年五輪招致には、10年に冬季五輪を開催したバンクーバー(カナダ)と02年開催地のソルトレークシティー(米国)の北米2都市も乗り出している。ソルトレークシティーは次の34年冬季五輪も視野に入れているが、バッハ会長は「34年まで開催地が決まっていたら、私の後任会長を束縛することになる」と述べ、30年と34年開催地の一括決定には否定的な考えを示した。
30年五輪の開催地は12月の理事会で絞られ、来年5~6月の総会で決定する見通しとなっている。