サニブラウン 世界陸上へ“自虐”「そろそろ何事もなく走り切る」過去2度ミスで決勝届かず

 陸上男子100メートルで世界選手権(7月、米オレゴン州)代表のサニブラウン・ハキーム(23)=タンブルウィードTC=が12日、ノルウェー・オスロへの出発前に羽田空港で取材に応じた。自身4度目の世界選手権に向けて「過去100メートルは不完全燃焼の大会が何回かあったので、今年こそしっかり走り切りたいし、結果も残さないといけない。前よりも満足いく走りをしたい」と意気込みを語った。

 大一番での“悪夢”を払しょくする。過去3度の世界選手権で、100メートルには17年、19年大会に出場しているサニブラウン。17年ロンドン大会は予選を1位通過したものの、準決勝はスタート後にバランスを崩してしまい敗退。さらに、当時の日本記録保持者として日本人初の決勝に期待が懸かった19年ドーハ大会は、準決勝でスタートの音が聞こえず、まさかの出遅れを喫してしまい、惜しくも決勝を逃した。

 準決勝でミスが重なった過去の反省を踏まえて「いや~、そろそろちゃんと100メートルで何事もなく走り切りたい」と“自虐”気味に実感を込めたサニブラウン。「なんかいつもニアミスなので(笑)。そこはしっかりしたい」と雪辱を期し、「過去3大会は置いておいて新しい自分としてやる。チャレンジャーとして精いっぱいやれることをやって、満足いく走り、結果を出せたらいい」と前だけを向いた。

 100メートルに専念した先日の日本選手権では、しっかり標準記録を突破した上で3年ぶりに優勝。昨年はヘルニアで苦しんでいたことを明かしたが、復活を予感させる走りを見せており、「(予選から)3本しっかり走れたことが収穫」とうなずいた。

 最終調整として16日のダイヤモンドリーグ(オスロ)に出場し、1カ月後の大一番に備える。「日本選手権で本数を重ねるレースは大丈夫だと分かったので、あとは(ダイヤモンドリーグで)1本1本しっかりいけるように。自分の走りを試す意味もあるし、世界陸上に向けていい形で入れるように、収穫があるようなレースをしたい」と語った。

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