大相撲・朝乃山 復帰へ向けて再出発 高砂親方「今から変わっているのが見える」

 大相撲の高砂部屋の朝稽古が11日、都内の同部屋で報道陣に公開され、新型コロナウイルス対策のガイドライン違反による6場所出場停止処分が解けた元大関の幕下朝乃山(28)が、精力的に稽古に打ち込む姿を見せた。名古屋場所(7月10日初日・ドルフィンズアリーナ)では三段目での復帰が濃厚。師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は、出直す弟子への思いを語った。

 来るべき時に備え、朝乃山は幕下以下が締める黒まわし姿で稽古に励んでいた。四股などの基礎運動の後、24番の申し合い。名古屋場所で復帰する弟子に、高砂親方は「再出発してね。復活ということで頑張ってもらいたい」とエールを送った。

 朝乃山は昨年の夏場所中、外出禁止期間の飲食店通いが発覚。調査への虚偽報告もあり、厳罰が下った。高砂親方によると、昨秋頃まで「気持ちも上がりづらかった」様子だったという。それでも、状況を受け入れたように落ち着きを取り戻してからは、部屋の雑務もこなしながら幕下力士との相部屋で生活し、真摯(しんし)に自分と向き合ってきた。

 この日の朝稽古では、左上手を引きつけて一方的に寄り切る形が目立った。十両朝乃若とは12番取って9勝3敗。弟弟子は「全然刃が立たないというか、まだまだ壁。幕内で一緒にやりたい」と復活を待ち望んだ。

 朝乃山本人は取材に対応せず。この1年「我慢」と声をかけ続けた師匠は「本人が一番自覚している」と反省の日々を過ごした弟子を思いやり「今からじゃないですか。今から変わっているのが見えると思う」と人間的な成長に期待を寄せた。

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