ロコ・ソラーレ 地元で奪冠 女子歴代最多V7の藤沢五月「私たちらしい試合ができた」

 「カーリング・日本選手権」(29日、アドヴィックス常呂カーリングホール)

 決勝を行い女子は北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレが今年の世界選手権代表の中部電力を7-3で下し、2年ぶり3度目の優勝を果たした。確実に複数得点を重ね、第9エンドで相手が負けを認めコンシードとなる貫禄の女王奪還劇だった。男子はSC軽井沢クが札幌国際大を11-7で下して5年ぶり9度目の優勝。今大会の優勝チームはパンコンチネンタル選手権(11月開催予定、開催地未定)の出場権を獲得した。

 劇的な五輪シーズンは地元常呂町で温かな抱擁と共に締めくくった。ロコ・ソラーレは優勝が決まると、中部電力のメンバーと円陣を作って互いをたたえた。「本当に長いシーズン、とにかく最後までお疲れさま」-。相手への最大の敬意を込め、固く抱き合った。

 序盤から中部電力の複数得点を封じると、有利な後攻で着実に2点を重ねた。スキップの藤沢五月(31)は「私たちらしい試合ができたのが何より」と晴れやかな表情。地元での優勝に、リードの吉田夕梨花(28)も「そこまで緊張しないで楽しめた」と笑った。

 激動の1年だった。今季は9月に北京五輪を目指す日本代表決定戦、12月の五輪最終予選と、ギリギリの戦いを勝ち抜いた。2月の北京五輪では日本初の銀メダル獲得。今季最後の日本選手権では“笑顔で楽しめ”の目標通り、明るく、元気いっぱいにプレーした。

 藤沢の7度目優勝は女子歴代最多。MVPにも選ばれ「シーズン終わりました!また頑張ります!」と笑顔がはじけた。チームは今後、オフシーズンに入る。「あした以降はカーリングという言葉を口にせずにしっかり休みたい」と藤沢。疲れを癒やし、再び4年後、ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪への道を歩んでいく。

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