照ノ富士「2桁優勝を目指して」7度目V一夜明けで決意新た
大相撲夏場所で3場所ぶり7度目の優勝を飾った横綱照ノ富士(30)=伊勢ケ浜=が23日、都内の部屋で一夜明けのリモート会見に臨んだ。
横綱昇進後初めて休場した春場所から巻き返しての賜杯奪回。「やっぱり優勝しなくちゃいけないという立場でやっているから、それを成し遂げたという点ではホッとしている。3月場所の休場もあったし、1月場所も最後の方は負けていたし、今場所こそという気持ちはあった」と心境を明かした。
8日目までに3敗を喫したが、そこから7連勝で逆転。2人が負け越した大関陣が優勝争いに絡めない中で、看板力士の面目を保った。自身も大関陥落と長期休場を経験。「いい時も悪い時もある。誰でもそういう時はある」と大関陣を気遣いつつ「俺がやらなくちゃというより、一日一日、自分の中での戦い。特に深くは考えていないですけどね」と自らの相撲に集中した結果とした。
昨年末には、今年中に優勝回数を10回に乗せることを目標に設定。年内の残り3場所をすべて制すれば到達する。「2桁優勝を目指して。目標は大きく立ててやらないとモチベーションも上がらない。ちょっとでも近づくことはできたのでは。(優勝回数を)伸ばしていきたくないという思いで相撲は取れない」と決意を口にした。