貴景勝が史上初大関全員負け越し阻止も「自分が弱いだけ」物言いにも「自分もさっぱり分からなかった」

 「大相撲夏場所・千秋楽」(22日、両国国技館)

 貴景勝が史上初となる大関全員負け越しの屈辱を必死に阻止した。7勝7敗で正代との大関対決。当たって攻め込んだが、押し切れない。いなされ逆襲を浴びながら、最後は左から突き落とした。

 回り込む際、貴景勝の足が出ているのでは、と物言い。審議の結果、軍配通りと判定され勝ち越しを決めた。「正直、本当に出たのか出ていないのか自分でもさっぱり分からなかった」と、ヒヤヒヤ星をものにした。

 御嶽海、正代がすでに来場所かど番となり、番付の権威が失墜する中、1人、踏ん張った。「結果論なので。100パーセント出し切った。自分が弱いだけ。いい成績を残すため、来場所に向けて、やれることをやっていく。悪いところは自分で分かっている。課題に取り組んでいく。勝ってなんぼの世界なので」と、巻き返しを誓った。

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