豊昇龍 2敗死守 偉大な叔父をほうふつとさせる速攻相撲で三役対決制す

 「大相撲夏場所・7日目」(14日、両国国技館)

 小結豊昇龍が関脇阿炎を寄り切って5勝目を挙げた。大関を狙う三役同士の対決を制し、2敗を守った。横綱照ノ富士は遠藤をはたき込んで5勝目を挙げた。大関陣では貴景勝が玉鷲を押し出して4勝目。御嶽海は小結大栄翔に屈して4敗目、正代も北勝富士に押し出され6敗目を喫した。平幕碧山が佐田の海に敗れて全勝が消え、1敗で両者がトップに並んだ。

 偉大な叔父をほうふつとさせる速攻を見せた。豊昇龍は立ち合いで阿炎の両手の突きをかいくぐると右下手を引き、休むことなく攻め続けて一気に寄り切り。「相手の一歩目の突きを受けきらないように、ちょっとずらしていきました」と作戦勝ちに胸を張った。

 叔父で元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏から、13日にアドバイスをもらっていた。「自分を信じていきなさい」との“金言”が会心の一番につながった。

 取組後は、テレビ中継で間垣親方(元横綱白鵬)からインタビューされた。叔父の最大のライバルとの“共演”に「びっくり。緊張した」とたじたじだったが「立ち合いも速攻相撲で似ていましたね」と褒められ「ありがとうございます」と笑って応えた。

 先場所は新小結で勝ち越し。三役2場所目で2敗を死守し、中日は正代戦を迎える。「体の動きも悪くない。ケガしないように。一日一番最後まで頑張ります」と力を込めた。

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