田中希実に“日本人1位”の壁「あまりかみ合っていない」1500メートル4分11秒27 中部実業団対抗

1500メートルでヘレン・エカラレ(右)、後藤夢(左)と先頭争いをする田中希実=長良川競技場
1500メートルでヘレン・エカラレ(右)を猛追する田中希実=長良川競技場
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 「陸上・中部実業団対抗」(14日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場)

 女子1500メートル決勝が行われ、東京五輪8位入賞で日本記録(3分59秒19)を持つ田中希実(22)=豊田自動織機=は、4分11秒27で日本人トップの2位に入り、大会新記録を更新した。1位はヘレン・エカラレ(ケニア=豊田自動織機)で4分9秒76(外国人参考記録)。

 ラスト200メートルで同僚のエカラレに抜かれ、そのまま必死に食い下がった。「ラスト1周を大事にしていたが、思っていたほど上がらずに残念」と田中は悔しそうに振り返った。15日には渡米し、現地でダイヤモンドリーグなど2レースに参戦する予定だが「国内で外国人に勝てなければ米国では戦えない」と言う。

 東京五輪入賞で注目度が上がる中、「自分の中でこれくらいのパフォーマンスを出したいというこだわりの強さと(結果が)あまりかみ合っていない」と本音を漏らした田中。今季は兵庫リレーカーニバル、セイコー・ゴールデングランプリと1500メートルで日本人には負けていないが「最近は国内で“日本人1位”が多い」と、逆に外国人選手との壁を感じている。

 世界選手権(7月、オレゴン州)の参加標準記録は1500、5000メートルでクリアしており、米国遠征をへて、日本選手権(6月9日開幕、大阪)に出場する。世界選手権では800メートルとの3種目での権利獲得を視野に、「今後決めていきたい」と話した。

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