アジア大会延期で柔道強化現場は困惑「再考する必要ある」五輪へ選考不公平なら救済案も
全日本柔道連盟(全柔連)の金野潤強化委員長が7日、オンラインで取材に応じた。9月に開催予定だった杭州アジア競技大会が、新型コロナウイルスの影響で延期となったことを受け、「(24年パリ五輪に向けて)非常に大切な大会と考えていた。(今年の開催が)なくなったことで、これからの選考、大会スケジュールをつくり直していく必要がある。まだ(代替の)スケジュールも流動的なので、決まったら改めて考えていきたい」と困惑気味に話した。
柔道では24年パリ五輪に向けた新たな代表選考レースがスタートしており、各階級の有力選手は10月の世界選手権(タシケント)、それを追う立場の選手が9月の杭州アジア大会の代表にそれぞれ決まっていた。東京五輪金メダリストの大野将平(旭化成)、ウルフ・アロン(了徳寺大職)、素根輝(パーク24)らもアジア大会代表に選ばれているが、今年中の開催がなくなれば、来年以降の代表選考レースに向けて出遅れは必至となる。
強化スケジュールに多大な影響を及ぼすこととなり、金野強化委員長は「(アジア大会代表に比べて)世界選手権代表が色んな意味で有利になりすぎてしまう可能性がある。そういう意味では、アジア大会の出場予定者にどのような機会やイニシアティブ(権利)を与えるかを改めて再考する必要がある。選手は不安に感じていると思うので、早く情報をつかんで伝えていかないといけない」と話した。
また、日本女子の増地克之監督は「パリに向けての大事な大会が(今年)なくなったことで強化の面では難しくなった」と困惑した様子。パリ五輪につながる代表選考ポイントの対象となるアジア大会が今年なくなることを受け、個人的な意見とことわった上で、「アジア大会と同じポイント(対象)となる代替大会に可能であれば派遣したい」と救済プランを挙げた。




