現役復帰の馬淵優佳 パリ五輪目指す 白スーツで決意表明「まだまだ世界で戦える」

 競泳の瀬戸大也(27)の妻で、昨年12月に現役復帰した飛び込み女子の元世界選手権代表、馬淵優佳(27)が1日、大阪・八尾市で行われた新たな所属先となるミキハウスの入社式に出席した。競技部代表としてステージに登壇し「フレッシュな気持ちで、一歩一歩成長していきたい」と決意表明。2024年パリ五輪へ向けても意気込みを語った。

 白のスーツ姿で入社式に臨んだ馬淵はハッキリと言い切った。

 「パリ五輪が目標。原動力の全てが詰まっている舞台。大変な思いもすると思うが常に前向きに突き進んでいきたい」

 ミキハウスに所属する決め手は、同門で五輪歴代最多タイの6度出場した寺内健(41)の存在。馬淵は「(寺内)健君がずっと所属していた会社。いつかミキハウスのジャージーを着て出場したいなと思っていた。まさか2回目の現役で実現するとは」と喜んだ。

 17年5月に結婚。同年8月に競技を引退したが、「自分の意思で何か決めて目標に向けて取り組みたい」と昨年12月に電撃復帰した。今回の入社に夫の瀬戸からも「よかったね」と言葉をかけてもらった。

 現在は栃木県に拠点を置き、週5回のプール練習に取り組む。「5本中3本は(技の)難易度を上げた」とすでに一度目の現役時代を超える技に挑戦中。復帰を目指す上で苦労もあり「感覚は自転車に乗るみたいな感じで残っていた。でも回転しなくても腹筋が切れてしまうんじゃないか、と思うくらい痛くて。アスリートとかけ離れていた」と話した。

 パリ五輪を目標に置きながら、今年は日本選手権、6月下旬の関西選手権に標準を合わせる。「順位よりも得点の方を重視している。世界で戦うには300点を超えないといけない。まだまだ戦えるところをお見せしたい」。2児の母で育児と両立しながらの挑戦。馬淵の2度目の競技人生が本格的にスタートする。

 ◆馬淵優佳(まぶち・ゆか)1995年2月5日、兵庫県宝塚市出身。3歳から飛び込み競技を始め、2009年東アジア大会(香港)の女子3メートル飛び板飛び込みで銅メダルを獲得。11年世界選手権(上海)の日本代表。17年5月に競泳の瀬戸大也と結婚し、同年8月に現役を引退。18年に第1子を、20年に第2子を出産した。ドラマ出演や解説者など多岐にわたり活躍するも、21年12月に電撃復帰した。父は五輪6度出場した寺内健や東京五輪代表の玉井陸斗を育てた崇英氏。

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