北勝富士 息子へバースデー星 同学年御嶽海を撃破「しのぎを削ってきたのでうれしい」

 「大相撲春場所・10日目」(22日、エディオンアリーナ大阪)

 平幕北勝富士が新大関御嶽海を寄り切りで破り、5勝目を挙げた。同学年で学生時代からのライバル相手に3連勝のキラーぶりで意地を見せ、存在感を示した。御嶽海は2敗目を喫し、優勝争いから一歩後退した。平幕高安は新小結豊昇龍を寄り切って全勝をキープ。1敗を守った新関脇若隆景、平幕琴ノ若の2人が追う展開となった。かど番の両大関、貴景勝と正代はそろって白星を挙げた。

 番付差は開いても絶対に負けたくない。北勝富士が優勝争いのまっただ中にいる同学年の新大関御嶽海を堂々と撃破。「学生の頃からしのぎを削ってきたのでうれしいですね」と喜びをかみしめた。

 立ち合いで左に少し動いて左まわしをつかむと、右上手もガッチリ。休まずに出て、抵抗を許さず寄り切った。「いいところを取れたので、出るしかないなと。大関の馬力も止めることができた」。会心の相撲だった。

 日体大時代に個人タイトル13冠。東洋大時代に同15冠の同学年・御嶽海とは競い合ってきた。プロでの出世は先行されたが、初場所でも初日から9連勝していたライバルをストップ。さらにこの日の白星で、対戦成績も12勝12敗の五分とするキラーぶり。リモート取材にも応じなかった新大関とは対照的に「まだまだ自分も頑張ろうって気になります」と、最高の“パワーチャージ”に成功した。

 パパとしても頑張った。「今日、息子の1歳の誕生日だったので」と自ら切り出すと、いい姿を見せられたのではと問われ「そうですね。うれしいです」と笑った。5勝5敗と星も戻して、ここが踏ん張りどころ。一家の大黒柱は「ここからつなげて、しっかり勝ち越せるように頑張らないと」と気合を入れ直した。

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