露選手の北京パラ出場容認に落胆広がる 米国委「失望」、英国「間違った決定。再考を」

 国際パラリンピック委員会(IPC)がRPC(ロシアパラリンピック委員会)、ベラルーシの選手について、中立選手として北京パラリンピック(4日開幕)への参加容認を発表したことを受けて、除外を求めていた欧米などの国から落胆の声が相次いだ。

 米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)は、サラ・ハーシュランド会長の声明を発表し「世界中の国際連盟と国内オリンピック、パラリンピック委員会が平和が回復するまでロシアとベラルーシのアスリート、役員の国際スポーツへの参加を完全に禁止するように求めてきました。今朝、IPCが2022年冬季パラリンピックにロシアとベラルーシの選手の参加を許可することを決定したと知りました。選手の競技権の保護と、この決定の難しさについてはIPCに共感しますが、五輪休戦だけでなく、無意味な戦争の犠牲者を認めないロシアの態度を許しており、我々はこの結果に失望しています」と、反発した。

 ロイター通信によると英国のナディーン・ドリーズ国務長官も「IPCには非常に失望している。これは間違った決定で、緊急に再考を求める」と、非難した。

 IPCは大会直前の両国の選手の除外について法的な難しさがあったことを認めている。「パラリンピックの旗の下で競争し、メダルテーブル(メダルの国別集計)には含まれない」としており、北京パラリンピック後の理事会で両国のNPCの資格停止や除名を検討することも示唆している。

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