露フィギュア連盟が国際大会除外を批判「差別的」「スポーツが政治の道具に」

 ロシアフィギュアスケート連盟は1日、国際スケート連盟(ISU)によるロシア、ベラルーシ両国の選手、関係者の国際大会からの除外決定を受けて、声明を発表した。「ISUの下で開催されるすべての競技会やイベントからロシアの選手を排除するという決定に非常に失望しています。この決定は差別的であり、五輪精神の基本原則と大きく矛盾している。この決定はスポーツが政治の道具になり、アスリートに大きな打撃を与えている」と、批判した。「可能な限りの選択肢を検討し、アスリートとコーチの利益の維持、保護するために必要な措置を講じます」と、対応を示唆した。

 ISUはロシアのウクライナ侵攻を受けた国際オリンピック委員会(IOC)のロシア、ベラルーシ選手の除外勧告を受けて理事会を開催。この日、ホームページなどで「IOCの勧告に従い、アイススケート競技会の完全性を保護し、すべての参加者の安全を確保するために、ISU理事会は即時に合意した。追って通知があるまで、ロシア(ロシアスケート連合およびロシアフィギュアスケート連盟)、ベラルーシ(ベラルーシスケート連合)に属するスケーターは、ISUチャンピオンシップを含む国際競技会に招待または参加を許可されないものとします」と、声明を出した。3月にはフィギュアスケートの世界選手権(21日開幕、フランス、モンペリエ)の開催が予定されており、ロシアからは北京五輪女子で金メダルを獲得したシェルバコワ、同銀メダルのトルソワ、ドーピング疑惑が取りざたされた15歳のワリエワらが出場する可能性があった。

 ウクライナ侵攻後、スポーツ界の「ロシア排除」の動きは強まっており、ロシア側は反発。スポーツ大臣のオレグ・マティシン氏は「孤立するつもりはない。ロシアのスポーツがなければ、世界のスポーツの発展はない」と、強調した。

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