講道館10段の安部一郎氏が死去 柔道最高位、存命は1人に

 柔道の総本山の講道館は28日、最高位の10段を認められた安部一郎氏が27日午前0時10分、老衰のため東京都内の介護老人保健施設で死去したと発表した。99歳だった。通夜・告別式は家族葬で執り行い、3月26日正午から東京都文京区の講道館でお別れの会を開く。存命の10段は大沢慶己氏(95)だけになった。

 秋田県出身の安部氏は群馬・前橋中(現前橋高)から東京高等師範学校(現筑波大)に進み、教諭や警察官を経てフランスやベルギーでの指導で長く柔道普及に努めた。帰国後は講道館国際部部長の他、全日本柔道連盟で理事や国際委員長などを歴任した。

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