卓球男子初Vの20歳戸上隼輔、水谷隼引退はプラス「1つ枠が空いた」パリ五輪へ決意

 「卓球・全日本選手権」(30日、東京体育館)

 男子シングルス決勝が行われ、21年世界選手権代表の戸上隼輔(20)=明大=が、元日本代表の松平健太(30)=ファースト=を4-2で撃破し、初優勝を果たした。男子ダブルスに続いて2冠も達成。24年パリ五輪に向けて名乗りを上げた。

 期待のホープが殻を破った。戸上は元日本代表の実力者に挑み、最後は力強いフォアハンドドライブを連続で打ち抜いて決着をつけた。昨年世界選手権デビューを果たして飛躍が期待される中、真価を証明する日本一のタイトルに「このポイントで終わらせてやろうと最後打った。1球1球集中して、結果に結びついて良かった」と笑みを浮かべた。

 日本男子では、東京五輪混合ダブルス金メダルに輝いた水谷隼(32)が昨年で現役を退いた。長年けん引してきたレジェンドの引退となったが、戸上は場内インタビューで「水谷選手がいなくなって僕はプラスに捉えている。1つ(代表の)枠が空いたと思って」と正直な思いを明かし、会場の笑いを誘った。

 ただ、団体も含めて3枠しかない五輪代表を巡ってはし烈なサバイバル戦となる。2年後の夢舞台に向けて弾みをつけた20歳のホープは、エース襲名も狙う勢いで、「パリ五輪は僕が引っ張っていくと。日本を背負う覚悟を持っているので。張本選手とか(強い選手は)たくさんいるが、自分が引っ張ってやろうという強い決意がある」と力強く宣言した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス