御嶽海、伝達式は「満点」 「感謝」は恩師から、「持ち味」は28代木村庄之助の言葉から
大相撲で大関に昇進した御嶽海(29)=出羽海=が昇進伝達式を終え、心境を語った。
伝達式の前から緊張した様子が見受けられていたが、「ほっとしています。だいぶん、緊張しました」と笑顔を見せた。
出来については「満点です」。口上の中に「感謝の気持ち」という言葉を入れたことには、「中学校から、恩師に感謝の気持ちを忘れないで相撲をとりなさいというのを、大学に行っても、プロに来てもずっと言われ続けてきたことなので、その恩師の言葉をとりました」と語った。
さらに、「自分の持ち味を生かし」とも入れたことには、通っていた学校の石碑の言葉からとったという。「出羽海部屋の28代木村庄之助さんの、『自分の持ち味を生かせよ』という言葉が刻まれていて、絶対、それを使いたいなと。同じ出羽海部屋だったので、それを使わせていただきました」と、部屋の大先輩への敬意を込めた。
先人や恩人への思いについて、「そうですね。部屋ももちろん、いろんな人に支えられた、いろんな人とつながれているので、その感謝を込めていれました」とした御嶽海。「スタートラインにようやく立ったという感じなので、今まで以上に気を引き締めてやっていくしかないのかなと思います」と決意を語った。
御嶽海は自身の大関昇進を使者から伝えられ、「謹んでお受けいたします。大関の地位を汚さぬよう、感謝の気持ちを大切にし、自分の持ち味を生かし、相撲道にまい進してまいります。本日はありがとうございました」と口上を述べた。



