ジャンプ男子団体 北京へ“飛んだ”2位 今季初表彰台 代表漏れた佐藤慧が奮起
「ノルディックスキー・ジャンプ男子W杯」(9日、ビショフホーフェン)
佐藤幸椰(26)、佐藤慧一(24)、小林潤志郎(30)=以上雪印メグミルク、小林陵侑(25)=土屋ホーム=の日本は合計1006・4点で2位となった。団体の表彰台は昨年3月以来で、今季初。日本は2番手の佐藤慧が130・5メートル、131メートルと奮闘。エースで4番手の小林陵も136・5メートル、133・5メートルを飛び、1回目の3位から順位を上げた。オーストリアが1015・5点で優勝した。
エースの小林陵と復調した佐藤幸に加え、日本の団体2位に貢献したのは北京五輪代表から漏れた佐藤慧だった。「せっかくもらったチャンスだったので、いいジャンプができればなと思っていた」と奮起。2回とも130メートルを越える堅実な飛躍で意地を示した。
北京を見据え団体を五輪メンバーで組むこともできた。宮平秀治ヘッドコーチ(HC)は「五輪(代表)は決まったが、彼のキャリアは(五輪後も)まだある。きっかけをつかみそうだったので」と説明した。開幕から苦しんだ24歳のジャンパーに復調の糸口を見いだしてほしいとの親心。佐藤慧は見事に応えた。
W杯を転戦している6人から、五輪代表は5人に絞られた。佐藤慧のこの日の頑張りが、他のメンバーの発奮につながるか。宮平HCは「そういう気持ちになってくれれば」とチーム内に好循環が生まれるよう期待した。





