明大 下克上へ王手 一時逆転許すも“メイジタイム”SO伊藤耕太郎が決勝トライ

 後半、右中間にトライを決めた明大SO・伊藤(撮影・園田高夫)
 後半、勝ち越しのトライを決めガッツポーズをする明大SO・伊藤(左)
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 「ラグビー・全国大学選手権・準決勝、明大39-24東海大」(2日、国立競技場)

 準決勝2試合が行われ、明大(関東対抗戦3位)は一時リードを許しながら39-24で東海大(リーグ戦1位)を退けた。帝京大(関東対抗戦1位)は京産大(関西リーグ1位)に前半10-23とリードを許したが、後半に3トライを挙げて37-30で逆転勝利した。9日に国立で行われる決勝は2大会ぶり進出の明大と9連覇を成し遂げて以来4大会ぶり進出となる帝京大が戦う。両校での決勝戦も4大会ぶりとなる。

 紫紺のジャージーが対抗戦3位から決勝の舞台にはい上がった。主将のSH飯沼蓮(4年)は「80分間、一人一人が低く刺さり続けてボールを奪い返すメイジのラグビーを体現できた」と胸を張った。2大会前に敗れた決勝の場所、新国立での初勝利にもなった。

 7人制日本代表のメンバーとして東京五輪に出場したWTB石田吉平(3年)が12分、25分と連続トライを決めるなど前半こそ21-3のリードで折り返した。ただ、後半は開始から2分、4分、14分と3連続トライを奪われ一時21-24と逆転を許した。

 それでも、明大は崩れなかった。「準決勝はこうでなくちゃ面白くない。これでひっくり返したらもっと面白い。苦しい時間こそメイジ得意の時間。ここからがメイジタイム」。主将の言葉がうつむきそうなフィフティーンの顔を上げた。

 24-24の同26分。SO伊藤耕太郎(2年)が「自分でもびっくり」と22メートルライン付近から2人のタックルをはねのけ走り抜ける決勝トライ。そこからチームは得点を重ね、最終的に39-24と突き放した。神鳥裕之監督(46)は「一人一人が頼もしくなっていく」と大会を戦いながらの成長に目をほそめた。

 4回戦では昨季4強で敗れた天理大に、準々決勝では今季の対抗戦で敗れた早大に雪辱を果たした。決勝の相手は対抗戦で敗れた帝京大に決まった。「優勝してメイジのプライドを取り戻す」と飯沼。3大会ぶり14度目の悲願へ完全リベンジの舞台は整った。

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