帝京大 大逆転で決勝進出 前半劣勢もスクラムで対抗 今季一番の苦戦糧にV狙う

 「ラグビー・全国大学選手権・準決勝、帝京大37-30京産大」(2日、国立競技場)

 準決勝2試合が行われ、帝京大(関東対抗戦1位)は京産大(関西リーグ1位)に前半10-23とリードを許したが、後半に3トライを挙げて37-30で逆転勝利。明大は一時リードを許しながら39-24で東海大を退けた。9日に国立で行われる決勝は2大会ぶり進出の明大と9連覇を成し遂げて以来4大会ぶり進出となる帝京大が戦う。両校での決勝戦も4大会ぶりとなる。

 目を覚ました帝京大が、さらにパワーアップした。20-30の後半20分。主将のプロップ細木康太郎(4年)が負傷交代した2021年11月20日、明大との対抗戦以来となるグラウンドへ。相手ゴール前のスクラムの場面だった。

 仲間の「スクラム、お願いします」の声に、主将は「僕の強み。ペナルティーを取ろう」と燃えた。前半は苦しめられたスクラムをグイと押すと、相手は反則を連発。最後は同24分にSH李錦寿(1年)がトライを決めるなど3点差に迫ると、逆転はもう時間の問題だった。

 前半3分、同20分にトライを奪ったが、その後は相手の鋭い出足に守勢に回り10-23で折り返した。それでも自分たちで立て直す強さがこのチームにはある。後半は相手のお株を奪う強い当たりで対抗。「何一つ負ける気がしない空気感で、勝てるという気持ちだった」と細木は交代出場の場面を振り返った。

 今季一番の苦戦を「成長できる内容のゲーム」と評価した岩出雅之監督。4大会ぶり10度目の頂点へ、決勝で明大を返り討ちにする。

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