帝京大が逆転で4年ぶり決勝 主将の細木投入からスクラム圧倒、監督も「持ってるな」

勝利の瞬間、ガッツポーズをする帝京大フィフティーン(撮影・園田高夫)
後半、勝ち越しのトライを決め雄たけびを上げる帝京大のミティエリ・ツイナカウヴァドラ(右)=撮影・園田高夫
悔し涙を見せる京産大フィフティーン(撮影・園田高夫)
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 「ラグビー・全国大学選手権・準決勝、帝京大37-30京産大」(2日、国立競技場)

 10度目の大学日本一を目指す帝京大が、9連覇した2017年度以来、4大会ぶり11度目の決勝進出を決めた。9日の決勝で明大と対戦する。

 関東対抗戦1位の意地が、前に進む原動力になった。30-30の後半38分、WTBミティエリ・ツイナカウヴァドラが右隅にトライを決めて勝ち越し。ゴールも決まって37-30とし、京産大を振り切った。

 10-23と13点差を追う後半に反撃を開始した。後半5分にSO高本幹也(3年)のPGで3点を返すと、同9分にはフッカー江良颯(2年)のトライなどで20-23と3点差に迫った。その後、トライを奪われて再び20-30とされた、同24分にゴール前のスクラムからSH李錦寿(1年)がボールを運んでトライ。ゴールも決まって再び3点差に。同32分には高木のPGで同点に追いついた。

 前半3分、同20分にトライを奪うなど先手を取った。だが、その後は関西1位の京産大の粘り強い突進と出足の鋭いタックルに手を焼き、反則を繰り返した。リードを許したが、後半は強力FW陣が地力を発揮した。

 特に後半20分の主将のプロップ細木康太郎(4年)投入後は、スクラムで圧倒。細木は負傷交代した昨年11月20日、明大との対抗戦以来の出場で、当初はラスト10~15分間程度の起用を想定していた。だが、前半の劣勢に出場時間を長くしたという。

 「ちょうど後半20分にチャンスが来て、(投入が)スクラムの場面になった。『持ってるな』と。帝京大としては、(逆転)勝利を確信できるくらいの部分だった」と岩出雅之監督。主将の復帰でさらにパワーアップした帝京大が、劇的な勝利をものにした。

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