ホンダが創部51年目悲願の初V 4区伊藤9人抜き 6区中山区間賞“設楽頼み”脱却
「ニューイヤー駅伝」(1日、群馬県庁発着)
ホンダが4時間51分4秒で創部51年目で悲願の初優勝を飾った。2位はスバル、3位には旭化成が入った。
1区で川瀬翔矢が区間13位、2区でカベサが区間24位と我慢の序盤となったが、4区の伊藤達彦が区間4位、9人抜きの力走で5位に順位を上げると、5区の青木涼真が区間2位の快走で首位を射程圏に。6区の中山顕が区間賞の走りで終盤にトップに立ち、アンカー土方英和も区間賞の走りでそのまま逃げ切った。
マラソン元日本記録保持者の設楽悠太が補欠に回る中、選手層の厚さをみせつけた。ホンダはこれまでの最高順位は18年大会などの2位。うれしいうれしい戴冠劇となった。
小川監督は「ホッとした気持ちが大きい。うれしいよりも。これまでなかなか優勝に届かず、“そろそろ”とずっと言われていたので、そういう意味ではホッとした気持ちが強い。今日のメンバーは入社3年目までの7人。まだまだ設楽含め、強い選手もいる。彼らの力を借りながら、常勝チームを作っていきたい」と、喜びを語った。
圧巻の区間賞で優勝への流れを決定付けた中山は「人生の中で区間賞も優勝も初めて。とてもうれしい」と笑顔。中大時代の恩師で、ホンダのOBでもある藤原正和監督から入社の際に「自分は成し遂げられなかったニューイヤー駅伝の優勝は託した」と言われていたことを明かし、「それができたのがうれしい」と、うなずいた。