羽生結弦 日の丸に誓う3連覇「発表会じゃない」五輪で夢の4回転半成功だ

 「フィギュアスケート・メダリスト・オン・アイス」(27日、さいたまスーパーアリーナ)

 フィギュアスケートの北京五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権から一夜明け、日本代表内定選手がさいたま市内で取材に応じた。94年ぶりの五輪3連覇を狙う羽生結弦(27)=ANA=は、3連覇への思いが日本代表ジャージーに袖を通して生まれたものだと明かし「2連覇は絶対失いたくない。また強く決意を持って、絶対に勝ちたい」と語った。選手はさいたまスーパーアリーナでエキシビション「メダリスト・オン・アイス」に出演した。

 心に宿った、相反するようにも見える2つの夢。2つともかなえてこそ羽生結弦だ。4年間願い続けてきたクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の成功。そして「夢の続き」である五輪3連覇。白と赤の日本代表ジャージーに袖を通した羽生は「ああ、これが五輪だな」と思ったという。「このユニホームを着た時、勝ちに行かなきゃいけないんだって、あらためて思わせてもらった」。3連覇を目指すと決めた。

 26日のフリーでは、冒頭でクワッドアクセルに挑むも、両足着氷でダウングレード(重度の回転不足、1回転下の扱い)の判定。人類初成功はならなかった。それでも、高い完成度の演技で全日本2連覇を達成。代表入りを決めると「出るからには、勝ちをつかみ取ってこられるように」と思いを吐露した。

 「五輪は発表会じゃない。勝たなきゃいけない場所なんですよ、僕にとっては。2連覇は絶対失いたくないし。だからこそ、また強く決意を持って絶対に勝ちたい」と羽生。

 では勝つためには。

 4回転半を封印し確実に得点を稼ぐ選択肢もある。しかし羽生は「単純にあれ(今大会のフリー)に4回転半を、GOE(出来栄え点)がプラスでつけられる構成にしたい」。4回転半に、トーループとサルコー2種3本の4回転を入れた構成を完璧に演じることこそ、94年ぶり3連覇達成の鍵と明かした。

 「僕自身ずっと、ここまで競技をやってきて、有言実行は絶対したいと思ってきた」と羽生。力強く口にした2つの夢を、北京の舞台で成就させる。

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