小山陽平 北京五輪確実 5季ぶり日本勢1桁順位の大健闘!13人ごぼう抜きで8位

 「アルペンスキー・W杯男子回転」(22日、マドンナディカンピリオ)

 1回目に21位につけた小山陽平(23)=ベネフィット・ワンク=が2回目に全体2番目の48秒01をたたきだし、合計1分35秒66で8位に入った。アルペンで日本勢の1桁順位は5季ぶりで、自身初のW杯得点(30位以内)を獲得。全日本スキー連盟の定めた北京五輪派遣の第1基準を満たし、初の五輪出場を確実とした。セバスチャン・フォスソレボーグ(ノルウェー)が今季初、通算2勝目。

 ノーシードの54番ゼッケンが大健闘だ。2回目、小山は後半の急斜面でギアを上げ、素早い角付け操作で第3計時からゴールまでは区間トップ。会心の滑りで13人をごぼう抜きし「気持ちいい。スキーをやっていて良かった」と声援に応えた。

 アルペンでは快挙といえる1桁順位。神様も小山にほほ笑んだ。最終滑走の選手が、優勝を確実にしたかと思われた2回目のゴール直前に転倒。思わぬ形で9位ではなく8位が確定し、初の五輪出場を確実にした。

 「僕が一番驚いている。(五輪で)チャンスはあると思うけど、浮ついていたらいい結果は出ない。雰囲気に押されないように自分の滑りができれば」。弾む息を整えながら大舞台をにらんだ。

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