坂本がトップの女子SP【採点分析】上位6人の差はどこに 河辺は3回転半で浮上

河辺愛菜のSP演技(撮影・堀内翔)
SPの坂本花織の演技(撮影・堀内翔)
SPで華麗な演技を見せる宮原知子(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、さいたまスーパーアリーナ)

 女子SPは坂本花織が79・23点でトップに立ったが、僅差の争いになっている。上位6選手の差を分けたものは何か、それぞれの得点源の違いを踏まえながら分析した。

(1)ジャンプ

 アクセルジャンプはトリプルアクセルを入れた河辺が8・91点で、他の5選手をリードした。ジャンプ3要素の合計点を見ても、上位6選手でトップの27・17点だった。

 トップの坂本は3回転-3回転の連続ジャンプを基礎点が1・1倍になる後半に配置して成功させたこと、ダブルアクセル、単独の3回転ルッツを高い完成度で成功させたことが奏功し、3本のジャンプの合計は25・30点だった。

(2)スピン

 ジャンプではコンビネーションジャンプで回転不足があり得点を伸ばせなかった宮原が、3本のスピンの合計が12・82点と6選手の中でトップだった。スピンの得点は、宮原、松生、坂本、三原、樋口、河辺の順番だった。

(3)ステップ

 上位5選手が最高評価のレベル4を獲得。宮原が5・63点でトップで、坂本、樋口、三原までが5点以上。河辺、松生と続いた。

(4)演技構成点

 坂本が36・26点でトップ。次いで宮原が36・17点と、この2人が高かった。樋口が34・32点、三原が33・31点で、松生が32・15点、河辺が31・34点だった。

 こうして比較すると、ジャンプで得点を稼いだ河辺に対して、坂本はまんべんなく得点を積み重ねていったことが分かる。宮原は、ジャンプでやや伸びなかった分、それ以外の要素、またスケーティング全体の技術・表現力の高さで補った形になった。

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