ロコ・ソラーレ、五輪切符お預け 藤沢五月「もっと攻めれば」プレーオフで韓国と再戦

 トルコ戦に臨んだロコ・ソラーレの(左から)藤沢、吉田知、鈴木、吉田夕=レーワルデン(共同)
 トルコ戦で作戦を練るロコ・ソラーレの(左から)鈴木、吉田知、藤沢、吉田夕=レーワルデン(共同)
 トルコ戦でショットを放つ藤沢(中央)=レーワルデン(共同)
3枚

 「カーリング・北京五輪世界最終予選」(16日、レーワルデン)

 女子1次リーグ最終戦が行われ、世界ランク7位の日本は、18年平昌五輪銅メダリストのロコ・ソラーレが同18位のトルコに5-8で敗れた。勝てば2大会連続の五輪出場が決定する一戦だったが、通算6勝2敗の3位通過となり、17日からのプレーオフで同2位の韓国と再戦する。英国が1位通過で五輪切符を獲得した。

 スキップ藤沢五月は「今思えばもうちょっと前半に攻めればよかったなと思う。大会途中でアイスが曲がるようになったんですけど、最後で曲がらないアイスになってしまった。ちょっと悔やまれます。ちょっとしたズレで相手にチャンスを与えてしまった」と振り返った。

 すでに敗退が決まっているものの、今大会韓国、スコットランドから白星を奪っている“大物食い”のトルコとの対戦。「朝、昼、夜その日によって氷の状況が違うことが多くて、前の試合こうだから次の試合こう、ということがなく。1日1日、プラス前の試合で生かせるものは生かそうとやってきた。我慢して自分たちでチャンスを作って戦っていこうと思ってきました」と気を引き締めて臨んだ。

 日本が優位な後攻で迎えた前半1、2エンド(E)は得点の入らないブランクエンド。同じく後攻の第3Eは日本が1点を取らされる形となった。先攻の第5Eは藤沢がラストショットでナンバー1を取り切れず、トルコに2点を奪われ、前半は1-2で折り返した。

 前半とは対照的に、後半になって試合は動いた。第6Eは藤沢が相手のガードをかわして中央のストーンを押し出す好ショットを決めて2点を奪い、一時は逆転に成功。だが続く第7Eで相手のスーパーショットが飛び出し3点を奪われて再逆転を許した。

 第8Eで1点を挙げ、不利な先行で迎えた第9Eで1点スチールして同点とする執念を見せた。だが再び不利な先行で迎えた第10Eで3点を失い、力尽きた。

 「前半3E目に2点取れるところを取れなかったり、3点取られたところ(第7E)での展開がよくなかった。ちょっとした石の配置が相手にいい形になったし、私たちも決め切れなかった」と反省の言葉を口にした。

 大会は9チームが3枠を争っており、1次リーグは総当たり戦で行われ、1位チームが五輪切符を獲得。2~4位のチームでプレーオフを行い、残る2枠を決定する。プレーオフは2位と3位が戦い、勝者が出場権を獲得。敗者は4位と再び戦い、最後の1枠を争う。

 プレーオフに向けて「チームの状態はそこまで悪くないですし、集中力は保てている。あとは石1個、2個の位置と、チームコミュニケーションをもう一段階上げれば。もっといい戦いができる。あとは氷にアジャストしていいショットが決められれば」と明るい表情で話した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス