細谷、日本人トップ2位 MGC出場権獲得第1号「目標にしていたのでよかった」

 「福岡国際マラソン」(5日、平和台陸上競技場発着)

 細谷恭平(26)=黒崎播磨=が2時間8分16秒で日本人トップの2位に入り、24年パリ五輪代表選考会「グランドチャンピオンシップ」(MGC)の出場権獲得第1号となった。4位の大塚祥平(九電工)5位の高久龍(ヤクルト)6位の上門大祐(大塚製薬)までの4人が、MGCの出場権を獲得。元日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)は左ふくらはぎの痛みにより20キロ地点で棄権した。ケニア出身のマイケル・ギザエ(スズキ)が2時間7分51秒で初優勝。数々の名選手を輩出した大会は、今回の第75回で歴史を終えた。

 口を開け、苦しい表情を見せながらも細谷は最後まで懸命に前を追った。日本人トップの2位でMGC出場権を獲得し「一つ目標にしていたのでよかった」。強い日差しの影響もあってゴール後は地面に倒れ込み、脱水症状が見られたほど全力を出し切った。

 自身2度目のマラソンとなった今年2月のびわ湖毎日では2時間6分35秒の好記録をマーク。陸連の瀬古利彦副会長も期待を寄せる、今注目の成長株だ。この日は序盤から1キロ2分58秒とハイペースな展開になった。30キロ付近で一度失速したが「特に意識もしていなくて離れた分、落ち着いてペースを戻せばいい」と冷静さを失うことなく粘り強く走り続けた。

 「1番の目標は優勝だった」と悔しさをにじませたが、パリに向けて大きな一歩を踏み出した。課題は「今日のペースでどこまで押していけるか。日の丸を背負う日本のトップレベルになるには(1キロ)2分58秒で押していくのは必須の条件」。細谷にとって最初で最後の博多は収穫のレースとなった。

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