瀬古利彦氏ラスト福岡に「育ててくれた」感無量 勝てぬ日本勢には「勝ち方知らない」
「福岡国際マラソン」(5日、平和台陸上競技場発着)
1947年の初開催から75回目となった伝統のレースは、財政面の問題などもあり、今大会が最後の開催となった。4度の優勝を誇り、数々の名勝負を繰り広げた日本陸連の瀬古利彦副会長は「私も含めて、宗兄弟や数々の名ランナーを育ててくれたレース。本当に今までありがとうございました」と、感無量の様子で振り返った。
ただ、途中で仕掛ける場面もありながら、優勝を逃した日本勢のレースぶりを振り返り、「逃げ切れる力がないと、あそこで出てはいけない。まだ勝ち方を知らない。私ならもっと勝つためのレースをしていた。その辺りを教えていかないといけない」と、苦言を呈した。
結果は細谷恭平(黒崎播磨)が2時間8分16秒で日本トップの2位に入った。24年パリ五輪への第一歩となった今大会。4位の大塚祥平(九電工)、5位の高久龍(ヤクルト)、6位の上門大祐(大塚製薬)までが規定をクリアし、五輪代表選考大会であるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC、23年秋開催予定)の出場権を獲得した。