早大、意地の逆転星 大田尾監督「見ていて楽しいと思えた」伝統の一戦制し2位確定

 試合後の会見に出席した早大・大田尾監督
 前半、トライを決めた早大・宮尾(中央手前)を祝福する河瀬(同奥)ら
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 「関東大学ラグビー、早大17-7明大」(5日、秩父宮ラグビー場)

 伝統の一戦で早大が明大に17-7で逆転勝ちした。定期戦では2018年以来3年ぶりの白星で両校の通算成績を55勝2分け40敗とした。早大は6勝1敗で勝ち点28の2位、明大が5勝2敗、勝ち点27の3位となった。すでに帝京大が全勝で3年ぶり優勝を決めている。早明の両校は全国大学選手権では26日の準々決勝で再戦の可能性がある。

 優勝を逃したからこそ伝統の一戦で意地を見せるしかなかった。大田尾竜彦監督(39)は「全員で補い合いながらやる姿を見られたのが収穫。選手を誇りに思える。見ていて楽しいと思えた」とライバル相手に充実の勝利となった。

 ロースコアの接戦を制した。開始早々にトライを許したが、前半10分にSO伊藤大祐(2年)のPGで3点を返すと、同24分にSH宮尾昌典(1年)がトライを決めて逆転。チームは後半にもトライを奪い逃げ切った。

 慶大戦(11月23日、秩父宮)では5トライを許し、最終的に7点差に詰められた守備が課題だった。それでも、今回はゲームキャプテンを務めたプロップ小林賢太(4年)が中心となり「全員で規律を守ってできた」と修正した守備が失点を抑え、勝因となった。

 2位での大学選手権出場となり、3位の明大とは26日の準々決勝で再戦する可能性もある。「目の前のことを一秒一秒やりきるだけ。それしかない」と大田尾監督。日本一へ険しい道が待ち受ける。

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