伊藤美誠ら中国に完敗 女子シングルス日本勢全滅「難し過ぎる。何がいいか分からない」

 「卓球・世界選手権」(27日、ヒューストン)

 女子シングルス準々決勝で、東京五輪代表の伊藤美誠(21)=スターツ=は、世界ランク10位の王芸迪(中国)に1-4で敗れ、メダル獲得はならなかった。石川佳純(全農)も東京五輪金メダルの陳夢(中国)に0-4で苦杯。女子ダブルスは伊藤、早田ひな(日本生命)組が4強に入って銅メダル以上が確定した。

 打倒中国を掲げた伊藤だったが、東京五輪には出場していなかった王芸迪に力負けした。第2ゲームを取って意地を見せたものの、強化してきたラリーでは得点を重ねられず、ミスで失点。持ち味の速攻で活路を見いだす場面もあったが、「とにかくきょうは自分との戦いだった」と必死に涙をこらえ、目指すべき卓球について「難し過ぎる。何がいいか本当に分からない」と迷える胸中を明かした。

 東京五輪の混合ダブルスで日本初の金メダルを獲得し、中国1強に風穴を空けた。しかし、今大会は女子シングルスでエース伊藤をはじめ、石川、平野美宇(日本生命)、早田がいずれも中国選手に全敗。パリ五輪に向けて、再び大きな壁が立ちはだかった。

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