「フィギュアスケート・ロシア杯」（２７日、ソチ）

　女子はショートプログラム（ＳＰ）首位のカミラ・ワリエワ（１５）＝ロシア＝がフリーも１位の１８５・２９点をマークし、合計２７２・７１点でＧＰ２連勝を飾った。ＳＰに続き、フリーと合計でも世界最高得点を更新し、圧倒的な強さを示した。

　「絶望」の異名にも納得の驚異的な強さだった。１５歳のワリエワがＳＰ、フリー、合計全てで世界最高得点に名を刻みＧＰ２連勝。サルコー、トーループと２種類の４回転を計３度着氷し、全ての要素で高い加点を獲得した。表現力などを表す演技構成点でも１０点満点をつけるジャッジが出るなど、総合力の高さを見せつけた。

　合計２７２点は今大会の男子優勝者を上回り、歴代２位には２５点の大差をつけるが「男子とは戦いたくない。ミスが１つあったので、まだマックスではない」と冷静。日本開催のＧＰファイナル（１２月、大阪）進出決定には「スシにトライしたい」と愛らしい笑顔を浮かべた。２２年北京五輪の金メダル筆頭候補。異次元の強さを世界に見せつけている。