照ノ富士「理想の相撲」貴景勝の攻め手を受け切って圧勝 次の目標は「2桁優勝」

 貴景勝(左)と攻めあう照ノ富士
 照ノ富士(左)は押し出しで貴景勝を下す
 立ち止まって互いの動きを見合う貴景勝(左)と照ノ富士
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 「大相撲九州場所・千秋楽」(28日、福岡国際センター)

 2場所連続6度目の優勝を決めている横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)は大関貴景勝(常盤山)を下し、初の全勝優勝。「いままでできなかったことですから、できたことは本当に嬉しく思います」と優勝力士インタビューで心境を口にした。

 1人横綱の大役を見事に果たした。「重圧とかプレッシャーを感じてもしょうがないこと。土俵に上がっている以上自分のベストを尽くしてやり切ることしか考えていない」と鋭い視線を見せた。

 貴景勝との一番。突き放す相手に対し土俵際まで下がったが盛り返す。中央でいったん離れてにらみ合い。のどわで弓なりにされたが、こらえた。相手の攻め手を全て受けきると、苦し紛れの引き技に乗じて前へ。最後は押し出した。

 「そんなに才能ある力士ではないので、いろんなことはできない。一つのことを一生懸命やるだけ。でかい体をぶつけて、受け止めて、やっていくという感覚でずっとやっています」とこの日の取組を解説した。

 目標とする相撲を体現した。「昔からこの相撲を理想に稽古して頑張ってきた。なかなかできなかったのでちょっとずつ理想の相撲に近づいているなと思います。100%になることはこれからも引退してもないと思う。近づけるようにやっていきたい」と話した。

 優勝インタビューには最初に四方に礼をしてから応じた。「久しぶりの九州場所だから、開催できることをありがたく思って土俵に上がっていました。みなさんの応援のおかげで土俵に上がるとき自信をもっていつもやっています」とファンへの感謝の思いを口にした。

 優勝4回。横綱昇進を果たしたこの1年。「もちろん大きい目標を立てて一生懸命努力してやっています。でもまさかこんな形になるとは夢にも思っていなかった。一生懸命やってきて良かったなと思います」と振り返った

 29日は30歳の誕生日。30歳の目標を問われると「年のことを考えてもしようがない。できることをやるだけです」と苦笑い。言葉を変えて来年の目標を問われると「大きい目標を立てて、ふた桁優勝を目指してがんばっていきたいなと思います」と誓いを立てた。

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