金メダルの入江聖奈が75秒殺で2大会ぶり優勝「0・5歩前進」ボクシング全日本選手権

RSC勝利で優勝を決めた入江聖奈=東京・墨田区総合体育館(撮影・高石航平)
左ストレートを打ち込む入江聖奈(右)=東京・墨田区総合体育館(撮影・高石航平)
 優勝を決め、チームメートに笑顔を見せる入江聖奈(撮影・高石航平)
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 「ボクシング・全日本選手権」(28日、墨田区総合体育館)

 東京五輪で金メダルを獲得した入江聖奈(21)=日体大=が、女子フェザー級決勝で松持亜実(日体大)に1回1分15秒RSC勝ち。同門の同期対決を75秒で制し、米子西高3年だった2018年以来2大会ぶり2度目の優勝を果たした。入江は東京五輪後、今大会が初の公式戦だった。

 圧勝だった。試合開始早々から鋭いジャブで相手の動きを封じ、ワンツーでスタンディングダウンを奪取。休む間もなく課題としていたボディー攻撃、左右のフックなど上下に打ち分けた攻撃でレフェリーが試合を止めた。

 リング上のインタビューで入江は「大切で大好きな同期と日本一を争えてよかった」と笑顔。大会を通じて「ボディー(攻撃)を課題にしていた。今日はちょっとだけ打てたので0・5歩前進でお願いします」と控え目に語った。

 来年は大学4年生。卒業とともにボクシングを引退し、24年パリ五輪は目指さない意向を現状では示している。当面の目標は今年9月のアジア大会(中国・杭州)。「五輪が終わってやっとスタートラインに立てた。9月のアジア大会で金メダルを獲れるように。あとボクシングをやめた後も取りえが残るような人間にあと1年でなりたいなと思います」と話していた。

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