日本相撲協会が条件付きで場所中の会食OKに 13日目以降、力士らの外出禁止措置を緩和
「大相撲九州場所・10日目」(23日、福岡国際センター)
日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は23日、電話取材に応じ、九州場所13日目以降、力士ら協会員の外出を緩和することを発表した。10日目の打ち出し後、親方らに13日目、午後6時以降、後援者らとの会食、外食についてルール順守を条件にして許可することが通達された。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で力士らは場所の2週間前から原則、外出禁止措置が続いていた。コロナ禍で本場所中、力士らの外出が許可されるのは初めて。
「泥酔しないこと」など遵守するルールを以下のように発表した。
・出かける際には必ず師匠の許可を得ること。
・出かける前に検温、体調不良の確認を行うこと。
・関係者以外とは距離を取ってテーブルを使用するように(個室が望ましい)。
・午後10時前には飲食を終了し、帰宿すること。
・飲み過ぎには注意し、泥酔しないこと。また、接待を伴う店は禁止。
・帰宿後は、手洗い、または入浴、またはシャワー、または消毒を行うこと。
・行動記録は必ず付けて下さい。
芝田山部長は緩和理由に関し「世間は通常の状況で営業したり、行動したりしているにもかかかわらず、協会員は厳しい感染対策をしている。せめて本場所に影響のない状況の中で今回、緩和するということ。13日目からであれば、万が一のことがあっても、場所は終了できるということも含めて。今、緩和してあげないと、この先、第6波が来る可能性もある。協会員にも緩和して、気持ちをリフレッシュしてもらいたい」と説明した。