37歳玉鷲 止まらん!6連勝“若さ”全開!角界のビッグボスになる

 「大相撲九州場所・7日目」(20日、福岡国際センター)

 37歳のベテラン、平幕玉鷲が元大関の高安を豪快に押し出して2日目から6連勝と快進撃だ。宿舎を構える福岡県朝倉市の親善大使を務める。第二の故郷の熱烈応援をパワーに、衰えどころか“若返り”。2019年初場所以来のV2も視界に入る。一人横綱照ノ富士が妙義龍を小手投げで下し初日から7連勝。大関貴景勝も隠岐の海を一蹴し、両者が全勝トップで並ぶ。1差で関脇御嶽海、玉鷲、阿炎が追う。

 巨漢のパワー対決は玉鷲が圧倒した。頭から当たって押し込む。相手の突きをはね上げ怒とうの攻め。4秒9で元大関を完封した。

 16日に37歳になったとは思えない“若さ”が全開。「粘り強い相手。一気に攻めることができて良かった」と6連勝に声も弾む。

 元横綱白鵬(間垣親方)が引退したため通算703勝は現役トップ。休場は1度もなく1383回連続出場も現役断トツの鉄人だ。

 師匠の片男波親方(元関脇玉春日)は「本人は目立ちたい性格。(日本ハムの)新庄監督に似たところがある」と評する。調子に乗れば力を発揮し、豪快に見えて緻密な一面がある。そして新庄監督同様、角界の“ビッグボス”はファンを何より大事にする。

 九州場所の宿舎は17年7月、豪雨被害を受けた朝倉市に構える。何度も慰問に訪れ、19年から何と同市の親善大使に抜てきされた。「いつも元気を与えるつもりが皆さん、強い心を持つから逆に元気をもらって帰る」と感謝しきり。愛する第二の故郷のためV2へ猛進する。

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