樋口新葉 逆襲の“ライオンキング”フリー自己新で巻き返し3位 全日本へ弾み

 女子フリーの演技を終え、ガッツポーズする樋口新葉
 女子フリーで演技する樋口新葉
 女子フリーで演技する樋口新葉
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 「フィギュアスケート・フランス杯」(20日、グルノーブル)

 女子フリーが行われ、SP6位だった樋口新葉(20)=明大=が現行の採点方法ではフリー自己ベストの141・04点をマーク。合計204・91点で3位となった。樋口の公式のGPシリーズ表彰台は4年ぶり。北京五輪最終選考会となる全日本選手権(12月・埼玉)に向けて、弾みをつけた。アンナ・シェルバコワ(ロシア)が229・69点でイタリア杯に続き、GP2連勝を飾った。

 演技後の力強いガッツポーズが会心の滑りを物語った。樋口は冒頭のトリプルアクセルが回転不足での着氷。終盤の3回転フリップでのエッジによる減点など細かなミスはあったが、フリー「ライオンキング」の世界観を体現する見事な演技で逆襲に成功。「(ガッツポーズは)やったー!という気持ちでした。大きなミスなく演技ができてよかった」と、うなずいた。

 フリーは「色んなことを乗り越えてハッピーで終われるように」と自身の未来を重ねて選んだ勝負曲。4年前の平昌五輪代表選考ではわずかに及ばず涙をのんだ。「4年前は全日本の前に電池が切れた感じで終わった。今季はだんだんだんだん調子が上がっている。4年前の失敗を繰り返さないために、この4年やってきた。全日本で完ぺきな演技をしたい」。勝負は12月の全日本。崖から這い上がった新葉が、今度こそ勝利の咆哮をあげる。

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