照ノ富士に1人横綱の責任感「地位の重さを考えるようになった」

九州場所の番付が発表され、リモートで会見する照ノ富士(日本相撲協会提供)
九州場所の番付が発表され、リモートで会見する照ノ富士(日本相撲協会提供)
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 大相撲九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)の番付が1日、発表され、先場所、5度目の優勝を果たした横綱照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=が初の東正位横綱に就いた。先場所後に元横綱白鵬(現間垣親方)が引退し、番付上でも一人横綱となった。

 この日、都内の部屋からオンラインで会見。「久しぶりの九州場所なのでいい相撲を取ってお客さんを喜ばせたい」と力を込めた。

 新横綱優勝に関し、「横綱として初めての場所。責任を果たそうと思ってやりました」と語った。横綱土俵入りなど、新たな責務も果たした。「今まで横綱になるまではがむしゃらに強くなりたいと思って稽古した。横綱になってからはいろいろその地位の重さというか、そういったことを考えるようになった」と振り返った。

 元大関が序二段まで降下し、どん底から大復活。圧倒的な2021年だった。初場所から関脇を2場所、大関も2場所で通過。先場所は新横綱優勝。秋場所まで今年62勝を挙げ、すでに初の年間最多賞が決定している。

 角界の頂点に君臨し続けた白鵬が引退。自身の相撲への道を作ってくれた恩人でもあり、偉大なモンゴルの先人からバトンを託された。名古屋場所で千秋楽、全勝決戦で敗れた悔しさは晴らせずに終わった。

 「最後に勝って恩返しをしたいと思っていたけど、これからそういった意味でも自分が頑張らなきゃいけないことが多いので頑張っていかないといけない」と決意表明した。

 一人横綱として責任も背負う。「気持ちも準備していれば怖がることはない。みんなその思いでやっている。準備が整って負けるのは弱いだけ。経験不足とか。準備して臨んでいけばいい」と、自信はみなぎった。

 横綱として九州のファンに相撲を見せるのは楽しみ。「外出禁止の中で過ごしてきて今年から地方場所ができるようになった。ちょっとずつ良くなっている。みんなにちょっとでも元気を与えていきたい」と意気込んだ。

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