「体操・世界選手権」（２４日、北九州市立総合体育館）

　種目別決勝２日目が行われ、男子鉄棒では東京五輪金メダルの橋本大輝（２０）＝順大＝と、内村航平（３２）＝ジョイカル＝の対決が実現し、橋本が１５・０６６点で銀メダルを獲得した。内村は１４・６００点の６位でメダルを逃した。

　先に演技をしたのは内村。大歓声に包まれて挑んだ冒頭のＨ難度ブレトシュナイダーは、ややひじが曲がり、車輪のスピードを失ったが、しっかりとキャッチした。その後、カッシーナ、コールマンという離れ技を決め、最後は着地をピタリ。ただ、他の選手も得点を伸ばしており、この時点で暫定３位だった。

　直後に演技したのは橋本。カッシーナ、コールマンとよどみなく離れ技を決め、着地もわずかに動いたが、まとめきった。東京五輪金メダリストの勢いを見せつけ、１５・０６６点でトップに。この結果で内村がメダル圏から外れた。

　最終演技者の中国選手が橋本を上回る演技を見せ、最後に逆転され、銀メダルに終わった。