レジェンド葛西紀明 9大会連続五輪絶望的「カズさんのように」「諦めず狙っていきたい」

 「ノルディックスキージャンプ・NHK杯兼全日本選手権・ラージヒル」(24日、大倉山ジャンプ競技場)

 ラージヒルが行われ、男子で冬季五輪史上最多の9大会連続出場を狙う葛西紀明(49)=土屋ホーム=は合計172・7点で22位に終わった。W杯、コンチネンタル杯の代表メンバーに選出されず、22年北京五輪出場は絶望的となった。

 「いい風に恵まれなかった。悔しい結果に終わってしまった。オリンピックへの思いは強い。僕しか9度目は挑戦できない。その挑戦はまだまだ諦めずに狙っていきたい。来年50歳になりますけど、辞める気はないし、キングカズさんのようになりたい。連続は途切れるかも知れないけど、最後まで諦めないでいたいし、イタリア(2026年ミラノ五輪)、札幌(2030年五輪に立候補検討)も」と語った。

 レジェンドの意地を見せられなかった。9度目の五輪出場には、来年1月までにワールドカップ(W杯)などで上位に入る必要がある。昨季不振で代表入りを逃していた葛西は、今大会で優勝してW杯などの代表に選ばれることが最低条件だった。

 代表選手の負傷や不調などで入れ替わる可能性も残すが、その候補になるためには今大会での好成績を残すことが必要で、極めて難しい状況となった。

 23日の公式練習1本目では135・5メートルを記録。「あー気持ちいい!」と晴れやかな表情で、「もう10メートルぐらい伸びるんじゃないですかね」と手応えもつかんでいたが、試合では1本目を115メートルの87・1点で18位と出遅れた。

 これまでに冬季五輪の8度出場やW杯個人最多出場試合数などでギネス世界記録認定証を受け取ってきたレジェンド。自身が打ち立てた大記録の更新は、絶望的となってしまった。

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