池江璃花子 インカレ初V!日大先輩と表彰台独占で歓喜 3年後パリ五輪へ「焦らず」

 「競泳・日本学生選手権」(7日、東京辰巳国際水泳場)

 開幕し、白血病からの完全復活を目指す東京五輪代表の池江璃花子(21)=ルネサンス・日大3年=は、女子50メートル自由形を25秒02で制した。学生選手権初タイトルを獲得。日大の先輩2人と表彰台を独占し、好スタートを切った。大会は10日まで行われる。

 電光掲示板を確認した池江は、一瞬の間を置いて喜びを爆発させた。同じルネサンス所属で練習をともにする日大の先輩・山本茉由佳、持田早智と表彰台を独占。3人で顔を見合わせ、3人で抱き合い「すごくうれしい」と歓喜に浸った。

 スタートでやや出遅れるもすぐに隣の山本に並ぶと、最後に抜けだし1番でタッチ。その指先に光るネイルは、日大カラーのピンクで彩られていた。

 4月の日本選手権で記録した24秒84には届かず「意識してきた試合。ここでタイムを出したかった」と悔しがった一方、初の学生女王に「優勝以外ないと思っていた。ホッとしている」とにっこり。「大学対抗なので、記録より結果と切り替えたい」と話した。

 2020年は同種目で4位。19年はまだ闘病中で、応援席からエールを送った。東京五輪の大舞台を経て「少しずつ3年後に合わせられるように、焦らずいきたい」。24年パリ五輪へ向け、まずは大学の看板を背負い奮闘する。

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