樋口新葉 トリプルアクセル初成功 五輪シーズンへ「悔しい気持ち忘れることなく」

 演技する樋口新葉(撮影・高石航平)
ジャンプの着氷に成功する樋口新葉=さいたまスーパーアリーナ(撮影・高石航平)
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 「フィギュアスケート・ジャパン・オープン」(2日、さいたまスーパーアリーナ)

 女子の樋口新葉(明大)が、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を初成功させた。フリー「ライオンキング」の演技冒頭、美しい着氷で、GOE(出来栄え点)2・40点を引き出した。

 「踏切の方向と、飛び上がりの浮きの感じがいいタイミングで、全部いい感じで合わさってできた。タイミングがずれなかったところが良かった」と樋口。続く3回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプも着氷し、3回転サルコーも成功。「アクセルからSまでの3つジャンプ続けてできたのはすごくよかった」と笑顔で振り返った。

 2017年に練習で初成功。これまでも公式戦での着氷はあるも、なかなかGOEでのプラスが得られなかった。

 新たな武器を携えて臨む、22年北京五輪シーズン。「4年前の悔しい気持ちを忘れることなく、この4年間頑張ってきたので、最後まで集中を切らさず、ちゃんと自分の演技をしたい」と意気込み。「アクセルを跳べて、まだ『あ!跳べた!』って感じで次のジャンプへ向かってしまうので。跳べて当たり前と思って次へ向かえるように、良くも悪くも動揺しないように練習したい」と力強く語った。

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