照ノ富士 新横綱Vも謙虚「一生懸命やってよかった」「優勝すること自体ありがたい」

 賜杯を受け取る照ノ富士(撮影・伊藤笙子)
 師匠である伊勢ヶ浜審判部長(手前)から優勝旗を受け取った照ノ富士(撮影・伊藤笙子)
 正代(右)を下し、幕内優勝を決めた照ノ富士(撮影・伊藤笙子)
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 「大相撲秋場所・千秋楽」(26日、両国国技館)

 横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)が、史上9人目となる新横綱場所での優勝を13勝2敗で決めた。自身としては2場所ぶり5度目。館内インタビューでは、一人横綱として土俵を守ったことへの思いなどを謙虚に語った。

 優勝に「一生懸命やってよかったなと思います」と語った照ノ富士。新横綱としての重圧については「そういうのを感じてもしょうがないので」と割り切り、15日間を「土俵の上で頑張っている姿を見せるのがお相撲さんの仕事かなと思ってやっていました」と振り返った。

 自身の取組前に星の差1つで追いかけていた妙義龍(境川)が敗れたため、優勝が決まった。大関正代(時津風)との結びの一番では、しっかりと相手を組み止めてから寄り切り、場所を締めくくった。場所入り時から「最悪3番でも相撲をとるぐらいの気持ちで来ていました。(優勝決定後も)できることをやったと思います」と、自身の相撲だけに気持ちを集中させていたという。

 横綱土俵入りについては「うまくできたかなあ、って。不安もありますけど」と率直な胸の内を明かしたが、ファンからは大きな拍手でたたえられ「よかったです」とほほ笑んだ。大けがを経験している膝への負担については「いやあ。大丈夫です」と一言。過去4度の優勝との違いについては「優勝することが本当に難しいっていうのが、いろんな場所で感じていましたので、優勝すること自体が本当にありがたいことですね」と振り返った。

 年間最多勝も今場所中に決めた。「自分一人だけではこんなに活躍できないんで、親方、おかみさんをはじめ、後援者の皆さん、家族、ここに足を運んでくださる皆さんのおかげで、こういう所に立っていることを本当にありがたいと思って、来場所に向けて臨んでいきたいと思っています」と謙虚に語った。

 横綱2場所目となる来場所へ向けては、「土俵の人生は、いつ何が起こるか分からないので。(土俵に)上がっている以上は全力を出して、精いっぱいやっていきたいなと思っています」と静かに語った。

 表彰式では八角理事長(元横綱北勝海)からの優勝賜杯に続き、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)から優勝旗を手渡された。

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