十両 阿炎が11勝目 幕内復帰へ大きく前進「星数は気にせず」
「大相撲秋場所・13日目」(24日、両国国技館)
東十両5枚目の阿炎(27)=錣山=が琴勝峰(佐渡ケ嶽)を突き出して10連勝で先場所と同じ11勝目(2敗)を挙げた。九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)で7場所ぶりの幕内返り咲きへ大きく前進した。
「しっかり当たって前に出られた。星数は気にせずやっている。集中できている」と最後まで気を緩めない。
阿炎は昨年7月場所中、場所前に協会の定める新型コロナウイルス感染防止のガイドラインに違反。3場所出場停止処分を受けた後の春場所、幕下で復帰し2場所連続で7戦全勝優勝。先場所、関取に返り咲き11勝を挙げた。
師匠の錣山親方(元関脇寺尾)からは「思い切り取れている。思い切りいってこい」といつも温かく励まされている。
並んでいた錦富士(伊勢ケ浜)が3敗に後退し、阿炎が単独トップに立った。2017年秋場所以来4年ぶり2回目の十両優勝も視界。「前回は優勝、優勝と言って意識していたけど今は一番一番に向き合えている。集中して取っていければ」と、気を引き締めた。