阿部一二三「選手でもわからない」大野将平の“必殺技”内股に感嘆「超一流の技」

「野村道場」のオンライン柔道教室に参加した(左から)阿部一二三、野村忠宏氏、阿部詩
野村忠宏氏(左)主催の柔道教室に参加した阿部一二三(右)、リモート参加した大野将平(モニター内)
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 東京五輪の柔道で兄妹そろって金メダルに輝いた阿部一二三(24)=パーク24=と阿部詩(21)=日体大=が19日、五輪3連覇の野村忠宏氏(46)が主催する「野村道場」の柔道教室に横浜武道館で参加し、オンラインでつながった子供たちに技などを指導した。

 この日は五輪2連覇の大野将平(29)=旭化成=もリモート参加し、「得意技ではなく必殺技」と日頃から公言している「内股」を披露した。大野の伝家の宝刀について、一二三は「技の威力がすごい。僕たち選手でもちょっと(原理が)わからない」と脱帽し、野村氏も「世界トップクラスの相手が力入れてるの?というくらい飛ぶことがある」と解説。同業者の称賛を聞いた大野は「気持ちいいです!」と笑いを誘った。

 大野とは代表合宿の乱取りで手を合わせることもある一二三は「内股、大外刈りでボコボコにされている」と告白。自身は担ぎ技主体のスタイルで内股を使うことはほとんどないものの、「将平先輩の内股は世界で通用する。超一流の選手の技はまねするのが難しい。世界で通用し続ける技、(五輪)2連覇は本当にすごいなと思う」と最敬礼した。

 金メダル獲得からもうすぐ2カ月。野村氏を超える五輪4連覇を大目標に掲げている一二三は徐々にトレーニングを再開しているといい、2連覇に向けては「いろいろ考えているので、また進化した姿を見せられたらいい」と新たな技術の体得にも意欲。「パリまで3年しかないと逆算したら短い。しっかり計画を練ってやりたい」と再出発に向けた意気込みを語った。

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